文節の役割を表わす深層格
係り受け関係の役割を表わす35種の深層格
日本語の文では、文末の文節以外の各文節は他のどれか文節に掛っています(依存しています)。この際、係り側文節が“動作主体”や“原因”などのどんな役割で受け側文節に掛っているかを表す深層格として、AyaではEDRの深層格を拡充して図の35種類を用います。Ayaは95%以上の精度で、各文節間の係り受け関係に、この中から最も適切なものを選んで割り当てます。なお、動詞の連体形が名詞を修飾する時や名詞が「の」を介して他の名詞を修飾する時などの連体修飾がある場合は、係り側は受け側にmodifier格で掛かりますが、これ以外に受け側が係り側にとってどのような役割を果たすかを表す深層格を追加しますので、係り受け木はグラフ構造を持つことになります。それで語意や深層格などの意味も持っているのでAyaの出力結果を意味グラフと呼びます。